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Mシリーズ(エムシリーズ)はコルグが製造、販売したシンセサイザーの型番・商品名である。 PCM音源を搭載した本格的なワークステーションタイプのシンセサイザーの草分けで、同時代に生産されたヤマハDX-7やローランドD-50などを生産台数で上回る公称10万台のベストセラーとなった。また、2005年にはM1をPC上でシミュレートしたソフトウェア・シンセサイザーが発売されたほか、2007年にはMシリーズ最新機種としてM3が発売された。 == 特徴 == 音源部はPCM音源〔コルグでは「aiスクエアシンセシス・システム」と呼んでいる。aiとはadvanced integratedの略とされる。〕を採用し、その仕組みは実際に録音した生楽器の音をROMに収録し、各音程に割り当てる仕組みである。これによって従来のシンセサイザーが苦手とした複雑な倍音変化を克服し、非常にリアルな楽器音を再現することができた。同時期にはローランドD-50など音源の一部にPCM音源を使った製品もあったが、収録された音の質と量ではM1が圧倒していた。拡張スロットも波形専用とプログラム等が利用出来る専用スロットが、各1つずつ装備されている〔追加波形やプログラム/コンビネーションなどのライブラリをセットにした別売りオプションも用意。ユーザーが自由に読み書きできるRAMカード(プログラム/コンビネーション/ユーティリティー/シーケンス用途)もあった。〕。 また音源、鍵盤に加え、8トラックのシーケンサー、高品位のエフェクターを内蔵。M1一台で相当のクオリティを持つ音楽制作を可能にした。 収録された音には楽器音の他に「Lore」、「Universe」といった従来のシンセサイザーにはなかった独創的な非現実音も含まれていたほか、「Piano 16'」は本物のピアノとはひと味違った鋭いアタックと抜けの良さにより多用され、「M1ピアノ」と呼ばれるほどの個性を確立した。このM1ピアノの音色はTシリーズやX5Dなどコルグの他のシンセサイザーにも収録されている機種は存在するが、少々アレンジされたものであり、完全に再現はされていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「コルグ・Mシリーズ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Korg M1 」があります。 スポンサード リンク
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